年下の君に恋をして
「何か手伝おうか?」

「ううん、大丈夫よ。テレビ観たりとか、すればいいのに」

翔はキッチンの椅子に座り、テーブルに肘を付いて、じっと私を見ていた。

「有紀子を見てた方が楽しい」

「な、何言ってんのよ」

「エプロンがよく似合うな?」

「そう? お…」

「ん?」

「ううん、何でもない」

『お母さんみたい?』って言いそうになっちゃった。危なく、また地雷を踏むところだったわ…


カルボナーラとツナサラダを作った。
飲み物は…

「翔、飲み物は何がいい? コーヒー、紅茶、ペットのウーロン茶ぐらいしかないけど…」

「ウーロン茶」

「は〜い」

じゃあ、私もそれにしよっと。


「お待たせ…」

「あれ? 有紀子、ビール飲まないのか?」
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