年下の君に恋をして
仕事をしていても何をしていても、私の頭にあるのは翔へのプレゼントの事ばかり。

何を贈れば、喜んでくれるのかな…

「ねえ有紀子、何か悩み事?」

社員食堂で、向かいに座った恵美が、私の顔を覗き込むように見ていた。

「早く食べないと、麺が延びちゃうわよ」

「うん、そうだね…」

私は思い出したようにお箸を動かし、味噌ラーメンをすすった。
既に麺は延びていて、うどんみたいだった。

そうだ。恵美なら、何かいいアイデアがあるかもしれない。

「恵美…」

「なあに? 私に打ち明ける気になったの?」

「悩みってほどの事じゃないんだけど、男の子って、どんな物をほしがるのかな、って…」

「そんな曖昧な言い方じゃ分かんないよ。どういう事?」
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