年下の君に恋をして
「英語やってるんだ…」

「そうだよ」

「訳してるの?」

「うん」

「アンチョコは使わないんだ…」

「使わない」

「どうして?」

「為にならないから」

「偉いね、翔は。私が高校の時は…」

「有紀子…」

翔が顔を上げ、怪訝そうな顔で私を見た。

「ごめん。勉強の邪魔だよね?」

「何かあったのか?」

「え? 何もないよ。どうして?」

「何となく…」

「ご飯作るね。翔は肉じゃが好き?」

「え? あ…好きだよ」

「よかった」
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