年下の君に恋をして
「実は俺もそう思ってた。有紀子は手の掛かる子供みたいだ」

「まあ、ひどいわ!」

「有紀子は怒っても、可愛いのな」

「翔の方が可愛いよ」

「可愛いなんて言われても嬉しくねえな」

「そう? じゃあ…格好いい?」

「疑問形かよ?」

「うふふ。翔は素敵よ。私の王子様だわ」

「サンキュー。やっと笑ったな? 有紀子には笑顔が一番似合うよ」

翔は私をギュッと抱きしめてくれた。

このまま時間が止まればいいのに…
< 71 / 178 >

この作品をシェア

pagetop