年下の君に恋をして
「有紀子は運転しながらだから、よく見られないよな? 俺が運転出来たらな…」

「そんな事、気にしないでよ。さっきのは冗談なんだから…」

「あと一年」

「え?」

「あと一年で18になる。そうすれば車を運転出来るし…」

「そうね」

「結婚も出来る」

「………!」

まさか翔の口から、結婚という言葉が出てくるとは思わなかった。

「だから待っててほしい。あと一年だけ」

それって…プロポーズの予約?

「私は…何年だって待つわ。翔の事」

言っちゃった……

「あ! 翔、今のイエローカードじゃない?」

「有紀子は甘いなあ。今のはレッドカードだよ」

「だよね?」

「じゃあ、お仕置きを…」

私の視界が翔の顔で遮られた。

「ちょっと、危ないじゃない。運転中だよ!」

「ごめん、ごめん」

「それにレッドカードもらったのは翔でしょ? 私が翔をお仕置きします」

「おお、楽しみにしてるよ」
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