年下の君に恋をして
仕方がないので、少年を私が住むアパートへ連れて行く事にした。

「歩ける? すぐ近くだから」

「なんとか…」

私は少年の脇に手を入れ、少年を立たせた。

「私の肩に掴まって?」

少年を支え、ヨロヨロしながら私のアパートへ向かった。
金髪と小柄な少年達に見つからないか、気が気じゃなかったけど、なんとか見つからずにアパートへたどり着いた。

階段を上がり、バッグから部屋の鍵を出す。少年の体は汗で湿っている。私も汗だくで、息も上がっている。

「着いたからね。もう少しだけ、頑張ってね?」

2Kのアパートのドアを開け、寝室まで行き、少年を私のベットへ寝かせた。

少年は横を向いて体を丸めている。寒いのだろう。

「ねえ、Gパン脱いで?」

Gパンを履いたままではダメだと思い、言ってみたけど反応がない。少年の肩を何度か揺らしながら言ってみたけど、自分で脱ぐ気配はない。

仕方ないな…
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