パワフルライフ!!
「お、襲う?」

なんで?
まさか襲って脅して
お金取る気!?

絶対渡すもんかぁっ!!

「金なんかいらねぇよ」

―ドサッ

「きゃっ!?」

いったぁ…
あれ?

あれれ!!!?

私今…教室の床に
倒れてるー???

しかも私の上には
冴木がまたがってて

え、
今の状態
全然理解できないんですけど

「ちょっ、なにすんの…」

「しょうがねぇだろ
同じ空間に女と2人なんて
我慢できねぇよ」

ふざけるなぁーっ!!

我慢しろーっ!!
いや、
おかしいだろーっっっ!!

「退いてっ
警察呼ぶよ!?」

もう私
必死の抵抗

「うるせぇよ
その口、塞いでやろうか?」

「やめれ」

思いっきり冴木を
殴ろうと右手に
力を入れた時

「なっ!!!?」

両手をしっかり捕まれて
完全に動けなくなってしまった

「お前も
こうなる事くらいわかんなかった?」

わかるかぁっ!

てゆうかどうしよう!?
どうしたらいいんだ!?

「…ッ」

冴木の綺麗な指が
私の胸をいやらしくなぞる

「冴…木ぃ…いやっ…」

うまく呼吸ができない

それに体に力が入らない

「嫌なの?
感じてんじゃん」

「感じて…ないっ…あっ…!!」

「実季…気持ちいか?」

今コイツ実季って…!!

「も…やめてよぉ…」

私は泣いてしまった

恐怖と不安で無意識に
どんどん涙が溢れる

「お前っ…!!
…悪かったな
やりすぎた」

冴木は私を抱き締めた

そして両手が自由になった
私は

「こっの…
変態野郎ッ!!!」

―ドカッ

冴木を思いっきり殴った
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