空と海の真ん中で
「兄貴はいつも
お前のことを話していた。」





"ほら太陽
このこすっげー可愛いだろ?"



"太陽やばい
俺本気で阪木さんのこと好きになったかも"




"太陽〜今日阪木さんと話せた!"




"太陽
俺阪木さんにすごく遠回しな言い方だけど
告白しちゃった!
あ、でも気づいてくれるかな〜"







「いつだって兄貴は強くて優しくて
俺の憧れだったんだ」

病気が分かって辛くても
兄貴は絶対に俺たちに
そんな素振りは見せなかった
どんなに苦しくても笑って
身体だって相当辛かったくせに
兄貴が学校に行かない日なんてなかった。

太陽君はそういって私に微笑みかけた。

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