空と海の真ん中で
「好きだよ。大好きだよ
愛してるよ。海斗くん」


「・・・・・・」



泣いている私に
太陽くんは黙って
一通の手紙を差し出した
誰からの手紙かなんて
聞かなくても分かる

「兄貴が
自分が死んだら
これをお前に渡してくれって頼まれた」

太陽君から手紙を受け取り
そっと開いて
其処に書かれている文字を読む
それは紛れもない
彼の文字だった
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