空と海の真ん中で
彼は
悲しそうに笑っていた

「兄貴の代わりになれるとは思わない。
それでも
俺はお前を支えたい」

まっすぐに見つめる彼から
目をそらせずにいた。


正直、彼の顔を見るのは怖い
海斗くんを思い出してしまうから

それでも
彼の真剣な瞳から逃れることは出来なかった。




"おはよう、阪木さん"



"有難うね、助かったよ"




彼の笑顔に私は
何度励まされただろう
彼の言葉に私は
何度救われただろう

クラスの中では
目立たない私を
貴方は見つけ出してくれました。

「私は…―――――――――――」

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