Fly-Time
そっ………


こっそり障子を開け、広間をのぞいた。


次の瞬間、夏美は声にならない悲鳴を上げた。


「…………っ!?」


そこにいたのは小学校時代の同級生、山口大貴だった。


(山口……?!)


「誰だ、そこにいるのは!!」


広間の中から土方の声が飛んできた。


あわてて夏美は弁解する。


「わっ、私です」
< 23 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop