Fly-Time
「いただきまーす!」


3人とも勢い良くそうめんをすする。


「夏美、頬にめんつゆついてるぞ」


「へっ……ひゃっ……」


土方が手ぬぐいで夏美の頬をぬぐう。


不覚にも夏美はドキドキしてしまった。


「もうちょっと行儀良く食べろ」


「はぁーい……」


おとなしく食べる夏美。しかし、


「お代わりたくさんありますからねー!」


お手伝いさんの声に反応して、また勢いよくそうめんをすする。


「はぁー、お前本当に女子か?」


大貴があきれた顔をして言う。


「女子です!!」


ほおを膨らませて反撃する夏美。


2人の様子を見て、吹き出す土方。


「ぷっ……お前ら見てたら面白いな………」


その笑顔にもまた不覚にもドキドキしてしまった。


「そうですかねー……」
< 35 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop