Fly-Time
店を出たすぐそこに、バス停があった。


(次のバスは5分待ちか)


ガムを開封し、口に入れた。


お気に入りのミントだ。


(何聴こうかな)


ポケットからiPodを出す。


好きなバンドの曲を選んだ。


つい、体がリズムに乗ってしまう。


その時だった。


「どいてーっ!!」


横を見ると、ブレーキの利かなくなったバイクが大貴の方へ向かっていた。


「うわっ……」
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