☆ある年の七夕物語☆【短編】
~現在~

そんなことがあってから、二人はギクシャクしてばかりで・・・

「おう、おり姫。久しぶりじゃな」
「ちょ・・・長老!」

突然の声に驚きながらも、振り返ると、なんとひこ星の方の星の長老が立っていました。

「久しぶり!元気だったぁ!?」

おり姫は、いつも長老を本当のおじいちゃんのように慕っていて、占いなどに詳しい長老に、恋のおまじないなどを聞いていました。

「またおまじない、教えにきたんじゃがのう・・・。お前さん、本当に恋愛運がないのう・・・?」
「う・・・;;;」

イタイところをつかれ、落ち込むおり姫に長老が渡したのは・・・

コロンッ・・・

「クッキー???」

ひこ星が大好きな、チョコクッキー。
もうそれだけで効き目がありそうな気がした。

「そのクッキーにはの、恋の成就薬が入っておる。そのクッキーを食べさせると相手はおり姫を好きになる。これは10人中10人が成功した必殺技じゃ」

ニタッと笑う長老の顔に深い意味を持っていたことに、まだこの時は知らなかった。

「すごいじゃん長老!!!さっそくいってくるね!!!」
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