☆ある年の七夕物語☆【短編】
「ひっ・・・ひこ星っ!!!」
息を切らして、とうとうひこ星のいるところまで来ました。
「なんだよ」
ぷうっと頬を膨らますひこ星でさえも、今は可愛いと思えたおり姫。
勢いがあるうちに渡した方がいい。
そう思って・・・
「あのっ・・・これ!!!」
長老からもらったクッキーを差し出しました。
「えっ、それ・・・」
「?何か知ってるの???」
「いや、昨日長老と話してたらさ、今日の朝ポストにそれのプレーンのが入っててさ?もしかしており姫?」
「違うよ!!!え、昨日長老と何話した???」
そう聞くと、ひこ星は赤くなってこういいました。