新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
「総司が呼び捨てにするとなんか危ない響きに聞こえるんだけど…」
ボソリと私が言うと、残念なことに本人に聞こえていたらしい。
「じゃあ危ないことするー?」
と言っていじわるそうな笑みを浮かべる。
「ちょっ…!そんなことするわけないでしょ!!??」
私は必死に否定した。
「菊菜ちゃん、何想像してるの~?」
「うぅっ…!総司のイジワル!もうやだ!」
と言って、総司の厚い胸板をポコポコとたたく。
「わ~、いたぁーい。菊菜ちゃんやめて~」
と総司から発せられた言葉はすべて棒読み。
「もういいもん。私、平助とトランプしてくる~!その間総司はご飯食べてなよ!」
総司は少し『うーん』と唸ってから『わかった』と言ってリビングの方へ向かった。