新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
そのころ菊菜は…
「ちょっとだけだもんね。そーっと行こっと。そーっと。」
総司たちが店を開いている教室を見てみる。
すると…
「総司くーんっ!こっちで一緒に写真撮ろうよーっ!!」
「キャーーーッッ!!総司くんかっこいいーーーーっ!!!」
モテモテ沖田くん。
「はいはい。順番に行くからちょっと待っててね。」
って、順番に廻っていくんですか沖田さん。
「な、なにあれ…意味わかんない…」
モヤモヤした気持ちが膨れ上がってく。
見ていられなくなった菊菜は立ち上がって自分たちが開いているお店へと走る。
「ただいま…」
「おかえ…うぉあっっ!!??ど、どうした菊菜!?なんかあったのか?顔がこれ以上ないくらいに暗いぞ!?」
「別に…なんもないよ…ほら、私に構ってないで接客行っておいで?」
寂しそうに笑う菊菜を見て平助は悟った。
“総司絡みだ”と…
「何も無くないだろ?何があったんだよ?俺ってそんなに頼りない…かな。」
「そ、そんなことないよ!…ホント何もないからさ。ほら、お客さんきたよ?行っておいでよ…?」
「…わかったよ。」
しぶしぶ平助は接客をした。