新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
「…どうした菊菜。」
平助とほぼ入れ替わりで今度は斉藤がきた。
「ん?何もないよ?」
「………そうか。ならいい。話したいときに話せ。俺は待っているから。」
と言って斉藤はやわらかく微笑んだ。
「うん。ありがと。」
菊菜はニコッと笑った。
「…あぁ。じゃあ、俺は接客に専念する。」
「うん。ってゆーか一くーん?接客なんかできるのぉー?」
冗談交じりに菊菜は斉藤に聞いてみる。
「は、じめくん…?しかもなんだ。接客なんかできるの?という質問は失礼だぞ。」
「あははっ、ごめんごめん。なんか一君って不器用そうだから…」
「失礼だな。俺は裁縫や料理は得意だぞ。」
…不器用じゃなくて天然だったようだ。
「ぷっ…ははっ!一君って天然だったんだーっ!」
「天然…?それは褒め言葉なのか…?それと、一君というのはやめろ。」
「えー?あはは、無理かも。」
といって菊菜はえへへっと笑った。