新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
「よし!終わったから屋上いこうぜ?」
「ん…。」
平助は菊菜の手を取り歩き出した。
周りからの視線が痛い。
何せ平助…だけではなくこちらにきた新撰組幹部は皆イケメンだからだ。
屋上のドアを開けると心地よい風が吹いてきた。
「で?どうしたの?急に泣いたりしてさ?」
「だって、…だっ…てさ…」
思い出すとまた涙がこみ上げる。
「わわっ、大丈夫?とりあえず落ち着こう?」
「あのっ…ね…総司が…っ」
「うん…」
「総司が…総司が…」
またポロポロと涙が零れ落ちる。