新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
クラスの女子が頬を赤らめてぽーっとそちらの原田さんを見てる。
「じゃ、次僕ね。えっと、僕は、沖田総司。よろしくね~」
なんかこの人軽そうかも…
「じゃあ、席についてくれ。じゃあ…品川の周りに座ってくれ。そこらへん誰もいないだろ?」
「あ、はい。」
品川とは私の事。品川 菊菜(シナガワ キクナ)。
「おぉ、ここか!えっと…品川だっけ?よろしくな!」
最初に私に話かけてきたのは原田さんだった。
「あ、よろしくお願いします…」
「ふぅん…君が品川さん?」
と沖田さんが言った。
「そうですけど?」
「かわいいねっ!」
「…っは?」
予想外な沖田さんの発言にびっくりする私。
「つうか、早く座れ。」
と土方さんが言う。
「はいはい。鬼の副長様には逆らえませんね。」
「んだとぉ!?」
「あっれれ?僕、何か良いこと言いましたっけ?」
「…早く座った方が良いですよ。本当に。転校初日から怒られたくはないでしょう?」
チラッと先生の方を見る。お怒り寸前の状態。
「…座ろうか。うん。座ろう。」
みんな、私の席の周りに座る。
すると、何故か鋭い視線が刺さってくる…
「それじゃあ、授業はじめるぞー!」
と先生がきりだす。