新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~


それからはずっと沖田さんが手をあげっぱなしで…

さすがに利用されてると気付いた私。

「はい、沖田さんはもう手を挙げちゃダメですよ。ほぼやり方を教えましたので痕は自分でやってください。」

「えーっ??ヤダ~だってめんどくさいも~ん」

ダダをこね始めた。

「四の五の言わずにはやく手を動かせっ!」

軽く怒鳴る。

「…はぁ~い。」

むっかぁぁ…

「返事は短く!」

「はい。」

「もっと声ださんかい!」

「はいっっ!!」

「よろしい。」

なんだこのやり取り。

痕の二人を見ると、

こっちを見たまま固まっている。

「どうしたんですか?二人とも?わかんないとこでもあるんですか?」

「い、いや…まぁ…な、なぁ?斎藤?」

えっ?そこで俺にふる!?みたいな顔をして斎藤さんは

「……たぶん…副長も俺と同様に怖い女だなと思っただけだ。」

ゴンッガンッゴンッ!

3人の頭に衝撃が走る。

「いったぁ…ちょっと、なんで僕も拳骨されなきゃなんないんですか。」

「ついでですよ。つ・い・で。」

何なのよ。もう。
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