新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
「あなたは誰っ?」
首をかしげて男に言う。
「…吉田稔麻呂(ヨシダトシマロ)。」
っっっ!!!
よし…だ…
部屋の隅に置いてあった刀を取り吉田に向かってかまえる。
「ちょっ…沖田さん!!」
「なんだ?やるきか?沖田。」
「吉田さんもちょっとま…」
菊菜の話を二人とも無視した。
「いくぞ…」
「フンッかかってこい。」
「何がかかってこいだーーーぁっ!バッキャロー!」
ば、ばっきゃろー?…ってなんだろう?
二人ともその声に体をビクリと震わせ、驚く。
何せ、さっきまで冷たく。今にも斬りあいになりそうな雰囲気が
一変したのだ。
「ちょっと、菊菜ちゃん?黙っててくれる。」
「…るさい。」
「何?」
「うるっさいんだよっ!」
まさかの反応に沖田びっくり。