新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
「何?沖田さん。」
菊菜ちゃんは首を傾げて僕を見上げる。
「一緒に…寝るって…誰と?」
「吉田さんと。」
は?今なんて?
「さっきから師匠がそのような事を仰っていただろう。話を聞け話を。
お前は黙っとけよ。話がややこしくなるだろうが。
僕は苛立ち気味で心の中で言う。
「おっ!私の話ちゃんと聞けてたんだ!偉いよ吉田君!!」
と言って吉田の頭を背伸びして撫でる。
それを察したのか吉田は少し屈んだ体制になる。
「お褒めにあずかり、光栄です。」
と顔をすこし赤らめて言う。
僕はその光景をじっと見つめている。
「んっ?何?沖田さん。…あっ!わかった!」
菊菜ちゃんは何か思いついたように言って僕に寄ってきた。
なでなで…
なぜか頭を撫でられる僕。
僕はため息をつく。
「今日はサービスだよっ!次からはちゃんといいことしなきゃなでなでしないからね!」
にこにこの満面の笑みで言う。