新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
言っちゃった。
すると菊菜ちゃんの大きな瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
やりすぎちゃったかな…
すると菊菜ちゃんが鞄を持って僕たちにくるりと背を向けた。
「ごっ、ごめん!用事思い出したから先に帰るね…っ!」
あーぁ…走って行っちゃった。
僕が呆けていると…
「何やってんの?追いかけなよ。」
聞いたことない声が聞こえた。
でもたぶんこれは…
僕は振り返った。
そうするとまさに鬼の形相で僕を見つめる龍がいた。
「総司は菊菜ちゃんの事好きなんでしょ?じゃあ追いかけなよ。はやくしないと俺が先に追いかけるよ?」
と脅しのように言う龍。
僕は背中を押してくれた龍にコクリと頷く。