新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~

【土方side】


夕方の町。

俺は散歩に来ていた。


ん…?あれは…

ふと見慣れた後姿が視界に入る。


「…菊菜?」

「えっ…」

その菊菜の表情は

悲しみに満ちていた。


今すぐ菊菜を抱きしめたくなった。


俺は急ぎ足で菊菜のほうへ向かっていく。


「ひじかたさっ…」

菊菜の体が揺れる。


体勢を崩したのか菊菜は倒れそうになった。

間一髪で俺はそれを支える。



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