新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
「うをっ!?」
隣には土方さんがいた。
「あれ…?ゆ、夢…?」
私は自分の見慣れた部屋を見回す。
「おい、どうしたんだ?いきなりぶっ倒れやがったとか思ったら急にうなされるし…」
と言って心配そうに私の顔を覗き込む土方さん。
あ、そっか。私…
総司に…
「お、おい…?な、泣いてるのか…?」
「…っえ?」
私は自分の頬を触る。
すると、少し生暖かいさらさらした液体が…
涙…?私、泣いてるの?
「っく…………うぅっ……」
我慢していた涙が溢れ出した。
「………。」
不意に抱き締められる。
「ひ、土方さ…「うるせぇ。さっさと泣け。」」
これはきっと土方さんなりの優しさだろうか。
この時、初めて声を出して泣いた。