新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
【沖田side】
菊菜ちゃんの部屋から土方さんの声が聞こえる。
なにやら楽しそうだ。
僕と菊菜ちゃんはもう終わりなのだろうか。
嫉妬してしまう自分がイヤになってくる。
傷つけたのは自分なのに。
それでも嫉妬してしまう自分が本当にいやだ。
とりあえず僕は自分の部屋に戻ることにする。
コンコン
しばらくすると僕の部屋のドアが開いた。
「あ、あの…」
おずおずと入ってきたのは菊菜ちゃんだった。
「…なに?」
ホントは謝らなきゃいけないのに。
たった一言『ごめんね』って言えばいいのに。
それが言えない。
「ご、ごめんなさい。」
「え?なんで菊菜ちゃんがあやまるの?」
謝らなきゃいけないのは僕なのに。