新撰組!?~遥か彼方からの訪問者達~
「菊菜ちゃんはズルイよね。」
僕がポツリとつぶやく。
「へ?な、なんで…?」
「だって…」
・・・・・・・・・・・・
【菊菜side】
「僕をこんなに好きにさせるんだから。ズルイでしょ。」
え…でも…
「私の事好きじゃないんじゃないの?」
「え?何で?」
総司は首を傾げる。
「だって喫茶店で…」
『龍と付き合えばって…』
思い出すだけで涙があふれてくる。
「それは…」
「それは?」
「…ごめん。妬いた。」
…えっ?
「や、妬いた?」
「うん。妬いた。」
少し恥ずかしそうに言う総司。