だから君に、恋をする。


学食は、割と空いていた。いつもは勇人と購買戦争だから、なんか学食って新鮮だ。
…購買はただの食事じゃない、戦争だ。戦場だ、死にたくなかったら引っ込んでなばりに。

「…えっと…じゃあA定食で。」

とりあえず、1番最初に目についたものを口にする。
…天川は、何食うんだろ。学食とかの飯食うのかな?あ。そうか。今日は友達と食べるつもりだったけどその友達が休んだだけで、学食で弁当食べるのか。

「…あれ、天川、お前弁当は?」
「あ…お弁当、忘れてきちゃって。」

…なんてタイミングなんだ。
つか、かなり天然ドジッ子?まさか。天下の天川カレンが。

「とりあえず、頼めよ。」
「あ…うん、そうだね…じゃあ…。」

天川のことだ。
どうせサラダだけ、とか、そんな感じなんだろな。
何たっておしとやかな委員ちょ…、

「じゃあA定食にB定食、それにサラダ――大盛にご飯を単品で、あ、大盛でお願いします。それに焼魚を。あ、醤油は多めがいいです。サラダにはドレッシングつけてください、あ、はい、フレンチドレッシングで。」


………はい?



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