蹴球王子と野球野郎
「え・・・・・?」
と、少し震える声が聞こえた。
声がしたほうを見ると、
・・・・・愛・・・。
「唯・・・ヒドイよ・・・。」
と、小声言い
廊下へ走っていった。
「愛!!!!!」
誤解を解くために愛を追いかけた。
何度名前を呼んでも振り向きもしない愛。
やっと追いつき、愛の手を掴んだ。
「愛・・違うの!!!
アレは、誤解だってぇ・・・。」
息を切らしながら、言う。
「誤解っ!?
2人の顔、超近かったじゃん・・・・!!!」
「あれは、勢いあまって・・・」
「勢いあまってキスしそうになったの.......!!?」
いつの間にか愛の目から涙がー・・・
「・・・・愛の勘違いだよ。
キスなんかしようとしてない。
汐野にも聞いてみな。」
あたしはその場が耐えられなくて、
教室へ戻った。