【短編】弟と私の関係






「陽琉…?」




玲緒が不安そうな顔をしてこっちを見ていた。




「大丈夫だから、ちょっと静かにしててね」




「うん…」




「父さん、陽琉いないよー」




そういうと、玲緒がくすくすと笑った。




その笑顔が可愛くて、今すぐ抱きしめたいと思った。




でも…出来なかった。




ここで抱きしめたらまた玲緒が困る。




もうこれ以上困らせたくないんだ。




「そんな笑うことか?」




「うん。陽琉、可愛い……大好き」

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