【短編】弟と私の関係
「陽琉……キスして」
玲緒からの大胆な言葉に、思わず体を離す。
「な…なに言って……」
「何かキスして欲しくなった…お願い」
「な…!」
何言ってんだよ!って言おうと思ったときにはもう、玲緒は目を閉じていた。
するしかねぇ…か。
決心を決めて、そっと玲緒の頬に手を添える。
やべぇ…俺緊張してる。
自分の手を見ると、小刻みに震えていた。
これ、玲緒には…ばれてないよな?
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