【短編】弟と私の関係
告白の返事-陽琉-
「なーんてな。多分諦めて無くても会いに来ちゃうかもんしんねぇ」
ははっと笑ってごまかす。
玲緒はあいかわらず困ったような顔をしていて……
まぁそんな顔にさせてるのは俺なんだけどな。
「姉ちゃんごめん…困らせるつもりは無かったんだ。大体聞かなくても答えぐらい分かれっつーのって感じだよな…ごめん」
玲緒に背を向けて、部屋を出ようとした。
やっぱ答えはNOだよな……
小さくため息をついて部屋のドアに手をかけたとき、後ろから玲緒に抱きしめられた。
「私……その、あの………」
玲緒が何かを言おうとした時、父さんが外から声をかけてきた。
「おい、陽琉いるか?」
やべぇ!