【短編】弟と私の関係

告白の返事-陽琉-







「なーんてな。多分諦めて無くても会いに来ちゃうかもんしんねぇ」




ははっと笑ってごまかす。




玲緒はあいかわらず困ったような顔をしていて……




まぁそんな顔にさせてるのは俺なんだけどな。




「姉ちゃんごめん…困らせるつもりは無かったんだ。大体聞かなくても答えぐらい分かれっつーのって感じだよな…ごめん」




玲緒に背を向けて、部屋を出ようとした。




やっぱ答えはNOだよな……




小さくため息をついて部屋のドアに手をかけたとき、後ろから玲緒に抱きしめられた。




「私……その、あの………」




玲緒が何かを言おうとした時、父さんが外から声をかけてきた。




「おい、陽琉いるか?」




やべぇ!







< 9 / 20 >

この作品をシェア

pagetop