私と、ｲｹﾒﾝ男子３人組
｢やれやれ、相変わらず由宇は寝ぼすけさんだな…｣


貴司と聖嵐は、由宇のそばに近づく。
｢由宇、起きろ｣
聖嵐が、ペシペシと頬を叩く。


｢はにゃ？｣


｢眠いなら、自分の部屋で寝ろ｣
そう言って、聖嵐はヒョイッと由宇をお姫様抱っこする。


｢……悪かったな｣
ボソリと呟くと、由宇を連れて２人は部屋から出て行った。



呆然としていると、貴司が持っていた薔薇が落ちていたので拾った。


よく見ると造花だった。


ふーん？造花の割には綺麗じゃない。
私は、机の上にソッと置くと着替えを始めた。


私服に着替えている途中に、ハッと気がつく。パジャマ姿を見られていたのだということを、すっかり忘れていた。

ショック……。

一方、３人は……
由宇を布団に寝かせた後、貴司と聖嵐は２人で会話をしていた。

｢ひなのパジャマ姿、可愛かったな｣

などと話しているのを、ひな自身知る由もなかった。


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