私と、ｲｹﾒﾝ男子３人組

女子に囲まれている男子生徒は……
昨日会った男だった。


突然に頭を後頭部からﾞガーンﾞと殴りつけられたような衝撃が、俺の身体全体を駆け巡っていく。



｢お前……｣
気づいた男は、俺のそばにやって来た。


｢…昨日はどうも｣
ムスッとしながらも、挨拶するのは礼儀だと思ったので、男に頭を下げた。


｢…えっと名前、｣

｢由宮由宇です。貴方は？｣


｢俺は藤堂貴司だ…それにしても、お前よく見ると綺麗な顔してるな？女装してみろよ｣


俺の顎をクイッと掴んで、ニヤリと怪しげな笑みを浮かべながら、マジマジと見つめる。


俺は、顔を真っ赤にさせて怒った。
｢ふざけんなっ!!｣