レス―Q
「悪魔の誘い―4」







光栄だなんて、
喜ばれるのも
腹の立つ話だ。










誰が好き好んで、
自分の家族を
メチャクチャにした奴に
喜びを感じさせなければ
いけない。










それに良い話だなんて、
急に何を…?










「……目的はなんだ…?

あの時もう関わるなと
言ったクセに、
何でまたお前から
連絡を取りにきた!」










するとQは、
少し間を置いて話した。










「ちょっと予定が
変わってね…

この間の『お仕置き』で、
二度と目の前に現れない
つもりだったが…」










それだけ言うと、
それ以上は
何も答えなかった。










この悪魔め…





こうして、
連絡を取ったのが
運の尽き!!










絶対見つけ出してやる!











そう思い、
耳を澄ませて
向こう側の音を、
何かないかと
聞いているが、

あまりに静かな音しか
聞こえてこない。









どうやら
相当静かなとこに
居るようだ。









そう探っていると、
それを
見透かしたかのように、
Qが静かに囁いた。










「火事でそんな姿にした
私が憎いか…?

フフフフ…

では来るがいい。
本日深夜0時に
明岩山の麓、
工場跡地で待っている…」
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