レス―Q
「悪魔の誘い―8」







フウ…ハア…
フウ…ハア…









意外と距離があり
遠かったが、

何とか指定された
工場跡地まで辿り着いた。









到着した目の前を見れば、
学校などの建造物より
大きいなものが、
数々並んでいる。








一体この広い敷地内の、
どこにQが居るのか…









そう思うと、
入り口近くに何か光る物を
発見した。









「あれは……」










近付いて行って
見てみると、
それはロウソクのような
小さな小さな炎が、
地面を燃やしていた。








それが一定の間隔で、
工場の中へと続いている。









「フン…

道しるべのつもりか。

ナメたマネして…」









特に相手は考えてない
事だろうが、
九古にとって
Qが火を使用するのは、
挑発されてるように思える。










「二度とこんな事
出来なくさせてやる…!」










とりあえず、
その続く炎の道を
九古は歩み出した
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