レス―Q
「悪魔の誘い―18」
九古も気付いたが、
あれは明らかな火災の
後の後遺症。
放火をしているQ自身が、
昔過去で
火災を体験しているのだ。
「この顔になってからね…
私は孤児になった。
親は生きていたのに
孤児だ。
分かるかね?
この不気味な顔のせいで
捨てられたのだよ。
…それからも
ヒドいものだった…
同年代の子からは
化け物と石を投げられ、
大人達は近付くなと
気味悪がられ、
子供ながらに
街をさ迷ったよ…」
そんなQの過去を、
ただ聞くしかない九古。
言葉も出ない。
「そこで私は気付いた…
人間の本質をね。
だから…
私をあざけ笑った者達に
復讐を誓ったのだ。
同じ目に合わせて、
後悔しながら
死ねばいいと、
放火を繰り返した。
私が受けた出火も、
タバコをポイ捨てした男が
犯人だったワケだが、
企業がイメージの為
それをもみ消してね…
その会社を中心に、
私は復讐を行った。
君のお父さんも
直接は関係ないが、
私の幼い頃の火災に
関わりあった人間…
君にはスマナイが、
始末させてもらったよ。
恨まないでくれ」
それがQの放火の原因。
復讐がこの男を、
ここまで成長させたのだ。
「伊勢九古…
君と私は仲間だ!
さあ…
共にこの街を、
燃やし
尽くそうじゃないか!」
そう言って握手を求め、
Qは手を差し伸べた
九古も気付いたが、
あれは明らかな火災の
後の後遺症。
放火をしているQ自身が、
昔過去で
火災を体験しているのだ。
「この顔になってからね…
私は孤児になった。
親は生きていたのに
孤児だ。
分かるかね?
この不気味な顔のせいで
捨てられたのだよ。
…それからも
ヒドいものだった…
同年代の子からは
化け物と石を投げられ、
大人達は近付くなと
気味悪がられ、
子供ながらに
街をさ迷ったよ…」
そんなQの過去を、
ただ聞くしかない九古。
言葉も出ない。
「そこで私は気付いた…
人間の本質をね。
だから…
私をあざけ笑った者達に
復讐を誓ったのだ。
同じ目に合わせて、
後悔しながら
死ねばいいと、
放火を繰り返した。
私が受けた出火も、
タバコをポイ捨てした男が
犯人だったワケだが、
企業がイメージの為
それをもみ消してね…
その会社を中心に、
私は復讐を行った。
君のお父さんも
直接は関係ないが、
私の幼い頃の火災に
関わりあった人間…
君にはスマナイが、
始末させてもらったよ。
恨まないでくれ」
それがQの放火の原因。
復讐がこの男を、
ここまで成長させたのだ。
「伊勢九古…
君と私は仲間だ!
さあ…
共にこの街を、
燃やし
尽くそうじゃないか!」
そう言って握手を求め、
Qは手を差し伸べた