レス―Q
「悪魔の誘い―20」







「………」








仮面の奥で、
黙って聞いて
何かを考えているQ。









そこで、
一つの答えに行き着いた。










「良かろう………

では一つの賭けを
しようじゃないか…」










「賭け…?」










九古がそう聞き返すと、
自分の考えを示した。









「そうだ。

君と私は正反対。

どちらが正しいか、
証明してみせろ。

…南片瀬3町目にある
片瀬公園の裏が、
私の隠れ家だ。
そこに雨雲ロケットが
仕掛けられている。

もし万が一、
君が生き残れた場合、
それを警察にでも伝えれば
街を救える。

しかし、
君がこの爆風で死ねば、
街の人々は助からない」










何とQは最後に、
自分の潜伏場所を
九古に教えた。









それさえ分かれば、
後はロケットを
取り除くだけだ。









「フフフ……

では楽しみにしてるよ…

正義が正しいか…
悪が正しいか…

全ては運命が決める」










カチッ……!










Qは死に何も躊躇いはなく、
起爆スイッチを押した。










すると…










ドゴン!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!










その瞬間、
けたたまし爆発と共に、
研究ホールに炎の波が
流れ込んだ…
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