レス―Q
「仲間と共に―3」







ボタボタボタ!!










何かが垂れてくる…





これは…









「………水?!」









水気もなく、
スプリンクラーも
作動するハズもない
状況の中、

何故か溢れ出した水が、
燃やしていた九古の体を
救った。










驚いて居ると、
どこからか声が聞こえた。










「……こ!!

………古!!

………九古!!!」










ガラガラと、
目の前のガレキは
音を立てて取り除かれ、

眩しい光が
九古を照らした。










「キュー!!!!」










久々に聞いた呼び名。









この呼び方は…










「西沢先輩!!」










そうハッキリ声を出すと
そのまま手を掴まれ、
引っ張り上げられた。










ガラガラ……






「う……ぐ……」









傷が痛む。








しかし、
それは紛れもなく
生きている証拠。







九古が周りを見ると
建物は崩壊しているものの、
火は消し止められていた
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