レス―Q
「仲間と共に―4」







助かった……?









ボーっとしていると、
後ろからバンと強い力で
叩かれた。










「良かったのう!!

生きてると信じてたぞ!」










それは南原先輩の姿。










それだけではない。



黙って頷く東先輩や、
望月隊長までいる。









「みんな……どうして…」










それに対し、
望月は頭巾を外して答えた。










「みんな…お前が心配で
駆けつけたんだ。

あの火事の記事を見て、
心配でアパートに
行ったら、
飛び出した
お前の姿を見てな…

その様子から、
きっと赤猫の場所に
行くかと思った。

そこで、
私がメンバーを集めて、
携帯のGAP頼りに
ここまで来たわけだ」










「そしたら、
いきなり目の前の工場が
大爆発でさっ。

いや~驚いたぞキュー!

よく生きてた!」










喜ぶ西沢に対し、
九古はまだ呆気に
取られている。










そんな…








自分の様子だけを見て、
わざわざここまで?









それが未だに、
信じられなかった
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