レス―Q
「仲間と共に―7」







しばらく
そこで考え事をし、

1人の時間を
黙って過ごす。









そして、
手に持っていた花束を
右手に握った。










これは、
街の人から
感謝の気持ちで
いただいた花束だ。










それをバッと投げ捨て、
最期に見た
Qが消えた場所に、

静かにポスンと落ちた。










「………」











特に一言も何も言わずに、
そのまま背を向けて
去っていく…










そして、
その用だけ済んだ九古は、

二度と、
この地には
訪れなかった。










残った花束は、

いつまでも

いつまでも

風に煽られていた……
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