レス―Q
「探し求めた敵-3」






「あー!
知ってる!

確か今日
表彰されたんだよね?

新聞にも出てたよ!
スッゴーイ本物だ!!」









当然、
地元の女の子達は
それを知っていて

更にテンションが
上がっていた。









「な?
お前の実績も
役に立つだろ♪」








かなり酔っている西沢は

酒の匂いを漂わせて
喋っていた。









「………」








再び黙る九古。






自分のした事が
表彰されるのも、
こんな風に
誉められるのも

実はイヤであった。









ただ、
己の信念の為
行っただけの事…


火さえ消えれば
それ以上は
何も望まない。









それが
九古の本心である
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