レス―Q
「探し求めた敵-9」






よく見ると
テカテカした
脂ぎった顔と思いきや、

仮面を被っているのが
見えた。








明らかに怪しい人物。

悪人がツラ
見せないために
つけている
ワンパターンだ。









その仮面は
真っ白なような
銀箔の無表情な面。






なんと不気味なヤツ…








名前を知っているのも、
この間のヒーロー会見を
どこかで見ていたのかも
しれない。









ならば、
ますます放火に関する
要注意人物。










ここで
捕まえねばならない。









コキコキと首を回し
飛びかかる準備をしても
男は微動だにしない。









観念してるのか?









「覚悟しろよお前…

火を付けるなんて
絶対許さない!」









すると、
その言葉に対し
クスクス笑い出す。









「フ…フフフ…」










しゃくに障る。







「お前…何がおかしい」









しばらく男は
笑みを浮かべていると、
聞き捨てならない事を
話し始めた。








「フフフ…
正義のヒーローにでも
なったつもりかね?

その体。
少しは役にたってる
みたいだな」
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