レス―Q
「火のスペシャリスト-3」





………








署内の休憩所にて
横になりながら
天井を見つめる九古。









今日もアパートに
帰るつもりはないらしい









それはやはり
先程起きた
あの男の事が
気になり、

更には
いつ放火が起きても
飛び出せる準備を
したいからである。









(ちくしょう…

今度会ったら
逃がしゃしねえ…)








そう思い描いて、
次なる対策も
考えている九古。








もう完全に
虜になったかのように

頭から離れないでいる









(もう…負けねえぞ…
あんな…ヤツに…)









ウトウトとし、
瞼に力が無くなってくる









(そんで……必ず…

あ……い……つの…)








天井がぼやけてくる。








(お…………

の………)








パタっ…








そのまま意識は
夢の世界へと
飛ばされていった…
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