レス―Q
「火のスペシャリスト-7」




休日の街中。







平日とは違い、
サラリーマン風の
外回りしている
服した人はおらず、
私服の通行人で
賑わっている。







と言っても、
そんなに人通りが
あるわけではない。







そんな
事件も感じられない
のんびりとした
平和な真っ只中に、

強面の九古は
走りやってきた。








「ハアハア…

この信号か…」








言われた通り、
片瀬信号まで
辿り着いて、

周りをキョロキョロ
見渡す。








どこから来る…

どいつが
あの鉄仮面か?








どの通行人も
怪しく感じ取れてしまう








すると携帯がまた
激しく着信を知らせた。








(非通知…!!)








きっとアイツからの
電話だろう。







急いで
ピッとボタンを押し、

電話に出た。








「もしもし…!!」









するとまた少しの間で
声が聞こえた。








『約束通り、
1人で来たな…

では目の前の
ガラス張りのビルに
入りたまえ』








「ビルにだと?」








そう九古が見上げるのは
都内の高層ビル。







真ん中の窓辺にて、
キラリと光が反射した。








『見えたようだな。

私は3階に居る。

ドアは開けてあるから
上がって来るんだな…』







ブツ!







また勝手に
電話を切られた。







再びビルを見上げ、
拳に力を入れた。







(よーし…!

逃がしゃしねえぞ!)







九古はそのまま
ビルの中へと
入って行った
< 59 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop