レス―Q
「警察の女―26」







次の日――








先日の火事で、
父親交えて両親から
お礼をしたいと言う
要望により、
消防署に顔を出す九古。









まだしばらく休暇を
もらえるが、
数日ぶりに
職場にやってきた。









今まで毎日居た
九古にとって、
3日離れただけで
懐かしさを感じる。









とは言え、
中に入らない。








すぐ相手が、
見えるかららしい。









「あ……

九古…君…」









先に到着したのは、
英里の姿。








当然彼女も、
イグアナを救うために
飛び込んだと
勘違いされ、

合わせてお礼を
言われるのだ。









「ねえ……

昨日はありがとね…

ほ、本当に迷惑かけたわ」










いつもの強気の彼女はなく、
こんな事を言うのは珍しい。










ちょっと
九古に対する態度も、
何かおかしい。










「いいよ…別に……

誰も命落とさなくて
良かったしな…」









彼自身は、
特に昨日の事は
気にしていない。









命を救うと言う
目的さえ果たせれば、

後は何でもいいらしい
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