レス―Q
「警察の女―31」







「こんなのに
泳がされるな。

放っておけ」









そう九古は雑誌を丸めて、
ゴミ箱に投げ捨てた。









「でも……でも……!」










当然、
自分のイグアナを救った
警察官の話も、

お笑いコーナーに
載っていた為、
怒りが我慢できない。











こんな事なら、
助けなければ良かった…


何て言ったら、
命を重んじる九古に
怒られるから
言わないでいた。










子供には何の罪もない…


これ以上は悪くも言えない。










「はあ……

…分かったわよ。

それで、
今日もあの犯人探し??」








話を変え、
せっかく会えた九古に
聞いてみた。









その通りに
もう今の九古は、
ほとんどQの事しか
頭にない。









子供を救った事も、

雑誌で
自分の記事が出ても、

それすら忘れる程
関心がなかった
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