甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「おはようございます。今日は無理に付き合わせちゃって、すみません」

そう言いながら助手席に乗り込んだ。

「おはよう…」

そう言ったきり、神崎さんはジッと私を見る。

神崎さんは細いストライプのシャツに黒のジャケットを着ていた。シンプルだけど、神崎さんにとても似合っていた。

「あの、何か?」

「いつもそういう格好してるのか」

「いつもじゃないです。私、変ですか?」

「いや。可愛いよ」

「そんな事ないです。神崎さんこそ、格好いいです」

「ば〜か」

私の顔、真っ赤だと思う。神崎さんの頬も赤らんでいた。
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