甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜
「さて、出発するか?」

「はい」

『あ』

ルームミラーを見て、神崎さんは何かに気付いたみたい。

でも、すぐに何事もなかったかのように発進の合図をし、車は静かに加速を始めた。

私達は恵美ちゃんちの最寄りの駅へ向かった。

恵美ちゃんは西王子まで来ようか、と言ってくれたんだけど、少しでも長く神崎さんと二人でいたくて…

進藤さんとも、その駅で合流する事になっていた。

「後で話したい事があるんだが、帰りが遅くなるとまずいか?」

「え? 私は大丈夫ですけど?」

どんな話なんだろう…
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